音声が直接販売促進に関連付けられている事例です。

最近、企業のBtoCコミュニケーションに音声を活用する事例が急増しています。
例えばサッポロビールでは、サッポロ黒ラベルのサイト内で「大人の没入型オーディオドラマ」と題して、花守ゆみりさんや杉田智和さんといった人気声優を起用した音声コンテンツ「星の見えるBARで2」を配信しています。
このコンテンツは全8回のシリーズですが、コンビニエンスストアで黒ラベル1本を購入すると、1話を聴けるという仕組みになっています。
出演している声優のファンの方々は積極的に商品を購入してくれる可能性がありますし、そうでない方でも「ビールを飲みながら過ごす時間」の提案としてオーディオドラマを提供し、続きが気になるようになれば継続購入が期待できます。おそらく「全8回」という設定も、半ダース以上に設定しているというところに思惑がありそうです。

また2021年には、ブルボンが「濃厚チョコブラウニー」のオーディオ小説『no doubt(ノー ダウト)』(全5話)をサイト内で配信しました。
『君の膵臓をたべたい』の大ヒットで著名な作家・住野よるさんが書下ろし、下野紘さんと梶裕貴さんが出演しました。
このキャンペーンは交通広告などで周知され、「コンテンツでターゲットとなる消費者を呼び込む」導線が明確になっていました。

昨年、福岡市内のバス停に掲出されていたブルボンの広告です。

他にもAppleやSpotify、Googleといった巨大IT企業が次々とポッドキャストプラットフォームを提供し、Voicyやradiotalkといった番組制作・配信アプリ/サービスも一般化しています。
東洋経済新報社は昨年11月、東洋経済ONLINEに「東洋経済Voice Insight」という音声コンテンツを立ち上げました。「音声5分解説」と題して、注目の経済ニュースを手短に解説しています。
radikoやSpotify、ロボットスタートなどに音声CMを配信するオーディオアド(デジタル音声広告)はその市場規模を急激に拡大していますし、「聴く読書」オーディオブックはAmazonの「Audible」を中心に認知度と利用者数を拡大しています。
また弊社サイトでも事例をご紹介しましたが、「音で聴く社内報」としての社内限定音声コンテンツなども企業での採用が増加しています。

販売促進、ブランディング、コンテンツプラットフォーム、ニュース、広告、書籍、社内向け情報発信……一見バラバラに見える音声の活用事例は、実際には明確な共通点があります。
それは「ながらでOK」という点です。
「可処分時間」は変わらないのに、広告を含むコンテンツ伝送路は増える一方。そんななかで「聴覚のみ」を専有する音声コンテンツは、「他の感覚器を専有する伝送路と共存できる」点が有利なのです。
例えば「音の社内報」は、工場スタッフなど非デスクワーク部門の社員でも問題なく接触できますし、ラジオ番組やポッドキャストといった音声コンテンツは、SNSで友人などとコミュニケーション中のターゲットにも楽しんでもらえます。満員電車のなかでビジネス書や新聞を広げることが難しい人も、オーディオブックや音声ニュースなら通勤時の学びに役立てることができます。
だからこそ、いま沢山の企業や消費者が音声を選んでいるのです。

昔のように、誰もが朝新聞を読み、家族が揃って茶の間でテレビを見る……という「マスコミュニケーションの時代」は終わりました。
依然としてテレビなどにはそれなりの力はありますが、「TVCMを出しておけば認知は上がる」という単純なコミュニケーションはできなくなりました。
SNSでさえ、Facebookを使う人、LINE、Twitter、Instagram、TikTokなどバラバラで、利用者の傾向が別れています。
「属性ごとの共通言語」はあっても「時代の共通言語」を生み出すことは、極めて困難な時代になりました。
すべての属性に大量の認知コストをかけることは非現実的で、コストパフォーマンスが悪い。
しかし音声なら、動画よりコンテンツ制作費用も、配信費用も低く抑えられます。
同じ予算でも「属性ごとにコンテンツを用意する」ハードルは低いですし、届く範囲や実数を比較的容易に拡大することができるのです。

このブログでもお伝えしましたが、デジタル広告の媒体力は規模ではありません
YouTubeであれradikoであれ、「完全聴取(視聴)1回」は同価値です。
であるならば、「避けられにくく」「ながらでも届く」「コストが安い」音声をコミュニケーションに活用することは、とても現代的な手法と言えます。
「使ったことがないから分からない」は、当社がしっかりサポートいたします。まず一歩を踏み出してみませんか?
広告も広報も、コミュニケーション活動も、音声が新しい可能性を切り拓くかもしれません。

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