最近、SAS(Smart Ad Sales)を扱うテレビ局が増えているようです。
導入局は自社広告なども使いながら、「一本から買えるテレビCM」を訴求しています。
今後このような形態の営業を導入するテレビ局は一気に増えていくものと思われます。
まだWeb広告のように高度なシステム化は出来ていないようですが、広告取引の現代化には賛成です。
ラジオも是非、営放システムの統一とネットワーク化で、営業の高度化を果たすべきです。
いや、寧ろラジオの方がこのような動きを急ぐべきです。
いきなり在庫全てをデジタル化する必要はありません。radikoオーディオアドと同様、
一部在庫(番宣や自社広告)を上書きすることができるようにすれば良いのです。
考査済み素材をRadiPosの発展形のような『民放SSP』にバンクさせて、
DSPからの出稿依頼を受け付けるみたいな感じであれば良いのではないでしょうか?
ただ、radikoオーディオアドのウォーターマーク方式ではCMバンクの切替が大変ですから、
最初は一部の確定SB枠をSAS用に設定して、その時間はSAS用のCMバンクに切り替えれば
難しくはないと思うけれど、どうでしょうか?
つまり、CMバンクを2系統にするということですね。そしてSAS用のCMバンクは
ネットワーク化してDSPに接続する仕組みであれば、現行の営放システムにも
モジュールの追加で対応できそうです。
同時に表現考査も、広告主・広告会社・放送局・制作会社がオンライン上で作業し、
そのシステム上で薬機法や景表法みたいな関連法制や放送基準、
過去事例などを参照できればスピードアップできるはず。
しかもそれはそんなに難しいシステムは不要なはずです。
EvernoteとかSlackと構造的には変わらないですから。
DSPやSSPにノウハウの提供を受けながら
(彼らは出口が増える訳ですから、相談に乗ってくれると思います)
早期に営放のデジタル化とネットワーク化を進めることで、収益機会を最大化すべきと考えます。
AMのFM転換のような守勢だけでなく、攻勢も考えなければ産業が終わります。
各局経営層や民放連の積極的な働きを願っています!