先日読んでいた記事に「トリプルメディア」という言葉が出てきました。

ここ10年来、広告・広報やマーケティングの世界では「トリプルメディア」という言葉がよく用いられました。一つ目は「ペイドメディア(paid media)」。これは広告を出したい側が、料金を払って広告の時間や空間を確保するタイプのメディアで、民放や新聞・雑誌などがあたります。

二つ目は「オウンドメディア(owned media)」。これは広告・広報する側が自身で保有しているメディアで、企業のホームページやPR誌などがわかりやすい例でしょう。

そして最後に「アーンドメディア(earned media)」。これは「評判を稼ぐ」メディアの意で、人々の間で情報が拡散するツイッターなどを想定しています。三つ目などは広告・広報する側のコントロールが効かないものなのですが、これらトリプルメディアを上手く組み合わせて使えない限り、企業等は生き残れないといった議論がよくなされてきました。

トヨタ「五輪CM取りやめ」で明らかになった、広告業界の「大きな変化」(マネー現代 21年7月27日)

既に成熟しつつあるペイドメディアについては、当社はラジオ広告/各種音声デジタル広告(オーディオアド)の出稿手配や素材制作を行っていますが、今回は「オウンドメディア」と「アーンドメディア」に焦点を置いてお話しします。

現在SEVENには、オウンドメディア向けの音声コンテンツの制作ご相談が数多く寄せられています。
つまり自社ウェブサイト内で配信するコンテンツですが、対顧客向けのものだけでなく、「音の社内報」とも言うべき社内向けコンテンツも俎上に上がります。
従来型の「紙の社内報」や「メールマガジン/ウェブページ形式の社内報」は、忙しいとそれをじっくり読む時間がなく、結果的に充分な社内情報の共有が進まない。それを音声コンテンツ化することで対処しようというものです。
営業スキルの研究・ノウハウ共有などの場合、インタビュー形式ですと聴取効果も上がりそうです。
この場合は社内の人員のみで制作するパターンがほとんどですが、当社では「プロをナビゲーター(案内人)として建てる『音の社内報』」もご提案差し上げています。
対内的なオウンドメディアは、ちょっとした準備と少ない社内スタッフでも構築・運営することが可能ですが、「より興味を惹くコンテンツ」にするために、例えば著名なキャストを立てることは効果的だと考えます。
それは全国的なタレントを起用するという形にとどまらず、地方企業の場合などは、当地のラジオパーソナリティなどもとても有益です。

また対外的な音声コンテンツ配信についても、過去は自社のストリーミングサーバ内に音声ファイルを置いて直接配信する方法などが一般的でしたが、最近ではradiotalkVoicyといった、気軽に使えるプラットフォームがあります。
特にradiotalkの場合、そこからSpotifyやGoogle、Appleのポッドキャストに配信することも非常に簡単です。
radiotalkもVoicyも、エンドユーザー向けのサービスだけでなく、ビジネスユースのプランがありますから、それらを効率的に使用して、オウンドメディアの価値を向上させることが大切です。
SEVENでは、より聴取効果が高まるオウンドメディア用音声コンテンツの企画を、キャスティングから具体的な配信方法に至るまで、豊富な経験とネットワークでご提案差し上げていますので、ぜひご検討の際はお声掛けください。

そしてアーンドメディア。こちらはTwitterやFacebook、InstagramなどのSNSが中心になります。
上記の音声コンテンツの更新周知などの情報だけでなく、消費者とのコミュニケーションにもいまや必須のアイテムになっています。
一方で不用意な発言による「炎上リスク」なども看過できないため、以前と比べて「取り敢えずやってみよう」が難しくなっている領域でもあります。
SEVENでは、番組の公式アカウントを中心に、常時複数のSNSを運用しています。
それらは番組提供スポンサーの「もう一つの顔」でもあるため、顧客の消費者に対する視線と同じ視座・温度・マナーを持って運用しています。
私たちは「顧客と同じ視点を持ったパートナー」であると同時に、「一番顧客に近い『消費者』」の視点も堅守して、適正にコミュニケーションを取ることができます。
いわゆる「バズる」SNS運用ではなく、地道に・節度を持ったコミュニケーションが得意領域ですので、「フォロワーを○万人にせよ」といったオーダーにはお答えできない場合がありますが、消費者との丁寧なコミュニケーションでロイヤルティを獲得しています。

ペイドメディアだけでなく、オウンドメディアやアーンドメディアの領域でも、音声を軸にきちんとコミュニケーションを構築していく。それがSEVENのチャームポイントです。
それぞれの要素をバラバラせず、統合的に運用できる私たちの音声コンテンツサービスをぜひご活用ください。