本日、Spotifyのウェビナー「loveAudio June 2021~音声広告の今~」を受講しました。
実践的な内容が多いので、前回からありがたく聴講しているのですが、
今回驚いたのが「フリークエンシー6-8回で、広告想起リフトが最大化される」というレポート。
90年代中ごろにラジオ営業をされていたかたは、ピン!と来るのではないでしょうか。
そう、「7ヒッツポイント」です。

あのレポートを民放連が出したのは95-6年くらいだったと記憶しているのですが、
ざっくり言うと「聴取者が同じCMを7回聴くと、認知が強く定着する」といったもの。
あれから四半世紀以上が経過し、メディアの在り方が当時と全く変わってしまったのに、
フリークエンシーについては2020年代でも変わらない、という事実に驚きました。

※ちなみにFQは上げれば良いというものでもなく、FQ=9くらいになっても
 FQ6-8で得られる広告想起リフトの結果とあまり変わらないということでした。

※またラジオCMは内容にもよりますが、1日に15-20本など大量に投下すると
 結構「うるさい」と感じる方も増えてきます。昔1日20-25本の同一CMを投下した際に
 局にクレームが入ったことさえあります。ご参考まで。

いま、ラジオ局の営業担当の方にオーディオアドについての説明や
売り方などをお話したり、ご一緒に考えたりする機会があるので
よく「ラジオCMとオーディオアドをどう組み合わせるといいのか」を考えています。

ラジオでFQ=7を実現するために、手っ取り早くGRP700%を獲得しようとすると
アホみたいに予算がかかりますから、現実的な提案にはなりません。
(私がラジオ営業人生28年でGRP出稿を扱ったのは2回だけです)
しかしオーディオアドの場合は、ターゲットが細かく設定できますから、
設定したターゲットへのFQ=7は比較的難しくないと考えます。
そもそもDSPでFQの相談や設定もしてくれたりします。
ですから、ラジオCMは「一日積算」や「週(平日とか7日間とか)積算」で
“面的なFQ=7″(ちょっと雑な観念かもしれませんが)を設計し、
ターゲットのFQはオーディオアドで設計すれば、結構イイ線行くんじゃない?と思うのです。

特にチャンネル移動が起きにくいラジオの場合
「エリア内の全局で、1週間・各日7本のフリースポットを投下」とするとか
そんな方法で「面のFQ=7」を確保することも考えられそうです。

radikoユーザーは950万人。Spotifyユーザーは700万人。
世代重複が150万人と推定されているそうで、それを引くと
オーディオアドのターゲットは1,500万人。
ここを上手く組み合わせながら、ラジオ広告の意義を高めていくと良いのではないかと思いました。
SEVENでもラジオ+オーディオアドの提案を積極的に行っていますし、
その素材制作についても頑張っております。
皆さま、ご一緒にラジオCMもオーディオアドも両輪で、音声広告を盛り上げて参りましょう!